“現地の方の視点での、地元山梨の魅力ってなんだろう”ということで

Iターン、Uターンの方を対象に山梨の魅力、吉田の魅力を聞いてみました。

 

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山梨といえば「甲斐絹」で有名な織物の産地。産地内からヤマナシ産地の繊維に関するモノゴトを発信しているブログが「シケンジョテキ」です。

このブログは山梨県富士工業技術センターが運営されています。

そして、シケンジョテキの主筆でもある五十嵐さん。五十嵐さんは千葉県のご出身で、山梨歴はなんと24年です。

 

五十嵐さんにとって、山梨の魅力はなんでしょうか。

 

「月並みですが、自然の豊かさを感じます。いっせいに山を緑に染めて若葉が芽吹く春、抜けるような夏の青空、一面の紅葉、冬の星空。人口の少ない地域に抱えきれないほどの恵みに囲まれています。無数の職種が支え合って生地作りをしている織物産地も、まるで自然の生態系のように見えてきます。住んでいる人の営みも、知らずに自然の一部になっているのかも。」

 

こんなお言葉を頂いたら、山梨の春夏秋冬を体感したくなりますね。しかもその移り変わるグラデーションの中にこそ自然を感じる一瞬一瞬があるような気がするので、通年で通うか、移住に惹かれてしまいますね。

 

「シケンジョテキ」には、繊維産地としての山梨の魅力がたっぷり詰まっています。山梨の繊維企業についてや産地内の動きをいち早く知ることができます。他にはないプロフェッショナルでマニアックな記事が多く、とても勉強になるので要チェックです。

 

次は、滞在中に富士吉田で開催されていた「ハモニカ横丁げんき祭」に。

 

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このイベントは「地域の人が活躍し、地域の元気を発信する場に」をスローガンにヤマナシの元気が集まっています。

活気溢れる会場に入ると、同じく山梨県富士工業技術センターで働く秋本さんがいました。

 

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秋本さんは富山県のご出身。甲府のデザインセンターと吉田の工業技術センター合わせて、山梨歴は12年です。

 

秋本さんにとって、山梨の魅力はなんでしょうか。

 

「山梨の魅力はこの規模感です。新しく誰かと友達になると、友達の友達だったり、人との繋がりを身近に感じることのできるコミュニティ感が魅力です。あと東京へのアクセスも便利で、日帰り出張ができて、住みやすい街です。得に吉田の人は穏やかな方が多いですね。」とにっこり話してくれました。

県内外へと活動を広げるヤマナシハタオリトラベルを縁の下で支える秋本さん。

新宿まで高速に乗れば片道90分。商人が山を越えてものづくりを運んだことで栄えたとされる山梨のものづくりですが、その形はいまも変わってないように思いました。

 

そして、お隣にいたのは富士山のふもとにある宮下織物さんでテキスタイルデザイナーとして活躍する渡辺さん。渡辺さんは九州出身で、山梨歴は4年です。

 

渡辺さんにとって、吉田の魅力はなんでしょうか。

 

「4年経ったいまも変わらず、とにかく居心地が良いことです。機屋にいるので、地域の人と接する機会が多く、温かい人との繋がりを常に感じることができます。産地内での繋がりが、楽しい生活になってるのかなぁと思います。あと吉田にいる多くの若い人達が、何か新しいことをしようとしているので、刺激になります。」

お仕事の時もプライベートの時も変わらず優しい渡辺さんです。

 

引き続きIターン、Uターンの方を探しました。

 

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げんき祭の会場にいた、BEEK DESIGNの土屋さんは、山梨出身のUターン。

「やまなしの人や暮らしをつたえる」というコンセプトのもと、地元の魅力をフリーマガジン『BEEK』として年2回発行されています。

お仕事としても山梨の魅力を発信されている土屋さん。

これは突撃インタビューです。

 

土屋さんにとって、山梨の魅力はなんでしょうか。

 

「衣食住に関わるものづくりをしている人と、日常の暮らしとの距離が近いのが山梨の魅力ですね。作っている方々の顔が見えて、それを食べたり使ったりできます。そういった暮らしを求める方が移住しているように思います。」

 

土屋さんも子育てをきっかけに地元山梨に戻ってきたそうです。

BEEKを読んで、そして会場内をカメラを持って歩く土屋さんの姿をお見かけして、日常と仕事のバランスが素敵だなあと思いました。

 

同じく会場にいらっしゃった、北杜市役所で働く齊藤さんです。

 

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齊藤さんも山梨にUターンして6年目とのことです。

 

齊藤さんにとって、山梨の魅力はなんでしょうか。

 

「魅力はやっぱり人です。山梨県内には農業や子育てなど、ゆっくりとした時間の流れを大切にする方が多い気がします。豊かな自然と文化が県外からも人を引き寄せているんだと思います。」

すごく説得力のあるコメント。ゆっくり景色を眺めて一息したり、東京にいると忘れてしまう時間かもしれません。

 

そして、このげんき祭りの発起人であり、富士吉田市地域おこし協力隊の赤松さん。主に空き家の再生を生業にしています。赤松さんは千葉のご出身で、山梨歴は2年です。

 

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赤松さんにとって、吉田の魅力はなんでしょうか。

 

「富士吉田は最近、移住者がかなり増えてきています。年齢も20代から40代と若くて、しかも、みんなすごく面白い。思うに、やっぱり、面白い人は面白い人とか、面白い資源に引かれてやってくると思うんです。歴史も文化も自然も、ものづくりの素材も。その魅力的で面白い資源に面白い人たちが県内外から群がりはじめていることが、今の吉田の魅力だと思いますね。でも何より、地域の人が優しいのが最高です。」

そんな赤松さんは今年の6月に「hostel&salon SARUYA」という宿を開店するようです。街の窓口のような存在になりそう。オープンまではブログで綴られているので、是非読んでみてください。

 

なるほどです。インタビューを重ねる中で、少しずつ山梨の「くらし」が見えてきました。なんだかそのくらしを羨ましく思いました。僕がいま抱いたような気持ちの先が、県外からも人を引き寄せるヤマナシの魅力のような気がしました。

 

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作者情報(一覧を見る)
宮浦
宮浦 晋哉

セコリギャラリー主宰日本のものづくりの創出と発展を目指し「Secori Gallery」を始動。産地を回りながら、書籍制作、イベントの企画運営、製品開発、ディレクションなどに携わる。コミュニティスペース「セコリ荘」を運営しながら、生地のショールームも展開。